WiMAXには標準モードの他に、端末操作で切り替え可能なもう一つのモードが存在します。光回線並みの速度になるというモードの用途、メリット・デメリット、販売スタッフ時代に聞いたリアルな口コミをご紹介します。
⬇︎WiMAXとは?⬇︎
WiMAX端末で切り替え可能なモード
回線 | 速度 | |
ハイスピードモード | WiMAX2+ | 下り最大440Mbps |
ハイスピードプラスエリアモード | WiMAX2+/au 4G LTE | 下り最大1,237Mbps(機種によって異なる) |
ハイスピードモードが標準モードになります。
ハイスピードエリアモードは課金制のモードになり、切り替えた月は1,005円の料金が発生します。中々な料金ですが、メリットはあります。
下り・・・ダウンロードの速度
上り・・・アップロードの速度
下りの方が重要視されることが多い
標準モードとの違い
まずは標準モードとハイスピードプラスエリアモードの違いについて。
カバーしているエリアが広い
WiMAXの回線は「WiMAX2+」という独自の回線を使用しています。ハイスピードプラスエリアモードは「WiMAX2+」に加えて「au 4G LTE」という携帯回線を同時に併用します。
「WiMAX2+」は携帯回線に比べるとエリアの広さに欠けます。その為、「au 4G LTE」を併用するハイスピードプラスエリアモードの方が電波が安定しやすいです。
通信速度は上がる?
「標準モードからハイスピードプラスエリアモードに切り替えると速度が上がるのか?」という疑問についてですが、正直微妙な所です。
答えは「上がる場合もある」だと思います。上記の表で最大速度1,237Mbpsと記載がありますが、あくまで最大速度です。実際の速度は使用する環境によって変わります。
販売スタッフ時代に顧客から「モードを切り替えても速度が変わらない」という話を何度も聞いていました。そもそも速度を上げる為のモードではないので、適した用途で使用するのがベストですね。用途については後述します。
無制限プランでも通信制限にかかる(重要)
ハイスピードエリアモードには月間7GBという通信制限があります。
ハイスピードプラスエリアモードに切り替えて7GB以上使用してしまうと、無制限プランであろうと通信速度が128kbpsに制限されます。
ハイスピードプラスエリアモードを使用する際には、容量が7GBを超えないように注意する必要があります。
こちらの通信制限に関しては細かな疑問が生じると思うので、良くある質問の所で解説します。
ハイスピードプラスエリアモードの用途
ここではハイスピードプラスエリアモードの効果的な使用法を、メリット・デメリット含めご紹介していきます。
メリット・デメリット
◆メリット
・標準モードよりもエリアが広い
・通信速度が上がる場合がある
◆デメリット
・100,5円/月の料金が発生する(auスマートバリューmineという特殊なプランの場合無料)
・月間7GBの速度制限がある
これだけ見るとデメリットの方が大きいように感じます。では、どのような用途で使用するのが適しているのか下記でご紹介していきます。
効果的な使用法
WiMAX2+のエリア外や繋がりにくい場所に行った際に、どうしてもWiFiを使用したい場合に利用しましょう。
「au 4G LTE」でカバーしているエリアであれば、WiMAX2+のエリア外であってもWiFiが使用できます。
緊急避難的な使用方法ですね。ハイスピードプラスエリアモードに日割りはなく、切り替えた瞬間に月の請求に100,5円が加算される為、まず普段使いには向きません。
ハイスピードプラスエリアモードの口コミ

月間7GBしか使用できず、料金が高いので使用したことがない
都心部などの、WiMAX2+が安定するエリアで使用されている方には無縁のモードになります。料金も高く、月間7GBの制限もあるので多くの方が標準モードのみ使用しています。

標準モードと速さが変わらない
ハイスピードプラスエリアモードに切り替えたからと言って、劇的に通信速度が変わるわけではありません。エリアによっては速度が上がるケースもあります。

知らないうちに制限にかかっていた
こういうクレームを受けたことがありますが、完全に自己責任です。モードを切り替える際には必ず警告メッセージが表示されます。料金が発生しますからね。
古い機種ですが、ハイスピードプラスエリアモードが搭載されていないものもあります。勝手に課金されるのが怖いという方に人気でしたが、勝手にモードが切り替わることはないのでご安心を。

WiMAX2+の電波が繋がりにくい地方の旅行に言った際に役立った
模範的な使い方ですね。否定的な口コミが多かったですが、緊急避難的なモードが搭載されているのは安心感があります。
ハイスピードプラスエリアモードの良くある質問
月間7GBプランなら合計14GB使用できる?
標準モードの7GB + ハイスピードプラスエリアモードの7GBで合計14GB使用できるのか、という質問は多いですが合計14GBにはなりません。
標準モードとハイスピードプラスエリアモード合算で7GB以上使用すると速度制限にかかりますのでご注意を。
標準モードで7GB使うと制限にかかる?(無制限プランの場合)
月間7GBプランの場合、標準モードとハイスピードプラスエリアモードは合算での制限になります。しかし、無制限プランの場合はそれぞれ別になります。
例えば、ハイスピードプラスエリアモードで6GB使用し、標準モードに切り替えて2GB使用したとします。この場合、月間7GBプランであれば制限にかかります。ただ、無制限プランであれば制限にはかかりません。
無制限プランの場合、ハイスピードプラスエリアモードの使用を7GB以下に留めていれば、標準モードでどれだけ容量を使っても128kbpsの速度制限にはかかりません。
モードを切り替える度に料金が発生する?
一度モードを切り替えると100,5円発生します。しかし、その後何度モードを切り替えしようが追加の料金は発生しません。
気づかない内に制限にかかる?
ハイスピードプラスエリアモード使用中は注意が必要です。端末で現状何ギガ使用しているかは確認可能なのでチェックしておきましょう。
最新機種だと、ハイスピードプラスエリアモードの制限を越えそうになった時、自動的に標準モードに切り替える機能がついているものもあります。
まとめ
ハイスピードプラスエリアモードは普段使いするモードではないですが、とても便利な機能です。なるべく使用しないのがベストですが、そういう機能がついているというだけで個人的には安心感があります。
