在宅ワークが増えてきている昨今、急にZoomやSkypeでPCの内臓カメラが映らない不具合が発生すると焦りますよね。かといって修理に出すと時間とお金がかかります。
保証内であれば料金は発生しない場合がありますが、PCが利用できない期間ができると在宅ワークができないので困ります。
ここでは修理不要の対処法をご紹介していきますので是非参考にしてください。
Zoom・Skype、PCの内臓カメラどちらの不具合か確認
まずはWindows10のPC全てに標準搭載されているカメラアプリを使用して映るか確認します。

左下の「ここに入力して検索」に「カメラ」と入力し、最も一致する検索結果に表示されるカメラアプリをクリックします。

上記画像の赤枠内に自分の姿が写るかどうか確認してください。
標準のカメラアプリが映る場合
標準のカメラアプリが映る場合はZoom・Skypeアプリ側の不具合です。アプリの設定を見直すか、それでも改善しない場合はアプリをアンインストールした後、再インストールで解決します。
アプリの再インストールで改善しないケースは中々ないと思いますが、最悪の場合はサポート窓口にお問い合わせしましょう。
標準のカメラアプリが映らない場合
標準のカメラアプリが映らない場合はPC側の不具合です。PC内臓カメラの不具合の対処法については下記でご紹介していきます。
最終的な解決策でも修理は提案しません。理由は時間とお金がかかるからです。PCメーカー勤務時代に把握したニーズを鑑みてベストな提案をしたいと思います。
PCの内臓カメラが映らない時の対処法
PC内臓カメラのパーツが物理的に破損していなければ、ここでご紹介する対処法で改善する可能性があります。上から順番にお試しください。
シャッター・保護シールを確認
PCによっては内臓カメラの上側にシャッターがついていたりします。当然ですがシャッターを開かないとカメラには映らないので、シャッターが付いている場合は閉じていないか確認しましょう。
内臓カメラに保護シールが貼ってある場合は、カメラの映像がぼやけていたりします。保護シールを剥がして正常に映るか確認しましょう。
アプリを同時に起動していないか確認
カメラを使用するアプリを複数起動している場合、カメラが使用できません。一旦、標準搭載のカメラアプリ以外のアプリ・ソフトを全て閉じてカメラを使用できるか確認しましょう。
ファンクションキーでカメラのON/OFF
PCによってはカメラのON/OFFをファンクションキー(F1〜F12)で切り替え可能です。ファンクションキーのいずれかにカメラのマークが付いて入る場合は、キーを押してONになっているか確認しましょう。
カメラのファンクションキーを押すと画面真ん中にカメラのマークが出現します。キーを押しても反応がない場合は、「Fn」キー+カメラのファンクションキーを押しましょう。
プライバシー設定を確認

左下のスタートボタンをクリックし、「設定」アイコンをクリックします。

「プライバシー」をクリックします。

左のメニューの「カメラ」をクリックし、「アプリがカメラにアクセスできるようにする」の下にあるオン/オフがオンになっていなければオンにします。

ページを下にスクロールし、「デスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする」の下にあるオン/オフがオンになっていなければオンにします。
元々プライバシー設定がオンになっている場合、オンにしても改善がない場合は下記の手順に進んでください。
カメラドライバの再インストール

左下のスタートボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」をクリックします。

「カメラ」をダブルクリックし、下に表示されたカメラドライバを右クリックします。カメラドライバが複数ある場合は下記手順を複数回行います。

カメラドライバを右クリックした後は、「デバイスのアンインストール」をクリックします。

警告のメッセージが表示されるので、「アンインストール」をクリックし、PCを再起動します。再起動後にカメラアプリを起動し、改善したか確認しましょう。
この作業で改善した場合、原因はカメラドライバの一時的な不具合ということになります。
「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」のチェックは入れないようにしましょう。PC再起動でカメラドライバが再インストールされなくなります。
BIOS初期化
BIOSの設定でカメラが無効になっている場合はBIOS初期化で解決します。BIOSの初期化でHDD内にあるデータが削除されることはありませんのでご安心ください。

左下のスタートボタンをクリックし、「設定」アイコンをクリックします。

「更新とセキュリティ」をクリックします。

左のメニューの「回復」をクリックし、「今すぐ再起動」をクリックします。

PC再起動後にオプションの選択画面が表示されるので、「トラブルシューティング」をクリックします。

「詳細オプション」をクリックします。

「UEFIファームウェアの設定」をクリックするとBIOSの画面が表示されます。BIOS画面はPCによって表示が異なるので画像は割愛します。
◆BIOS起動後の初期化手順
1. キーボードの「F9」キーを押すと「Yes/No」の選択肢が表示されるので「Yes」でEnterを押すとBIOSが初期化されます。
2. 「F10」キーを押すと再度「Yes/No」が表示されるので「Yes」でEnterを押すと設定が保存され自動的に再起動するので作業完了です。
※機種によってはBIOS初期化の方法が異なる場合があります。「F9」で初期化できない場合はメーカー名or機種名+BIOS初期化で方法を調べてください。
※「F9」に初期化が割り振られている場合は、キーを押した後に表示されるメッセージに 「Defaults」等の文字が含まれています。
「F10」に設定の保存が割り振られている場合は「Save」等の文字が含まれています。
改善がしない場合は外付けWebカメラが一番おすすめ
上記作業を行っても改善しない場合、一概には言えませんがPC内臓カメラパーツの故障の可能性が高いです。
そうなるとPCの修理が必要ですが、時間とお金がかかります。在宅ワーク等でPCをひと時でも手放したくない場合は外付けWebカメラがおすすめです。
最短で次の日に使用でき、料金も修理代金より数段安いです。ほとんどの方はコスパ重視だとは思いますが、下記で用途別におすすめWebカメラをまとめていますので是非参考にしてください。
用途別おすすめWebカメラ
おすすめの外付けWebカメラを用途別にまとめました。
コスパ最高+信頼できるメーカー
ロジクールはPC周辺機器メーカーとして非常に有名な企業です。「C270N」はコストパフォーマンスに優れており、2,000〜3,000円で購入可能です。
内臓マイクも付いており、PC内臓カメラの代用としては十分過ぎるくらいの性能を誇ります。こだわらないのであれば、正直このカメラ一択です。
高画質で届いた瞬間使用可能
値段は5,000円ぐらいとお手頃ながら、エレコム製で高画質なWebカメラです。ドライバのインストール等が必要ない為、PCに接続するだけですぐに使用できます。
Youtube等の配信も行う予定であればこちらがおすすめです。
会議用なら超広角カメラ
ビジネス用に制作された超広角150°レンズ採用のWebカメラです。幅広い範囲の撮影が可能となっており、こちらもドライバ不要の為、すぐに使用できます。
広い会議室だと全員が映らない場合が多々ありますが、このカメラであればその心配はまずないです。
まとめ
対処法にてPCのリカバリ(初期化)はあえてご紹介しませんでした。ここでご紹介している対処法を実践して改善がない場合は、リカバリをしても改善しないケースが多いからです。
また、リカバリはバックアップを取ったりと手間がかかるので、Webカメラで代用する方が個人的にはおすすめです。