WiMAXを契約すると1〜3年の縛りが発生しますが、レンタルには縛りがないので短期間だけ使用したい人にとってはかなり便利です。私も実際にレンタルしたことがあります。
しかし、レンタルにもいくつかのデメリットが存在します。ここでは、レンタルをした後に後悔しないように、「WiMAXをレンタルする前に知っておくべきこと」をご紹介していきます。
WiMAXレンタルの基本知識
ここではWiMAXのレンタルの基本、通常契約との違いをご紹介します。
WiMAXを1日単位でレンタル可能
レンタルは利用期間を自分で指定可能な為、WiMAXを1日だけレンタルすることも可能です。引越し、入院、旅行、出張などで短期間だけWiMAXを使用したい方にはメリットが大きいですね。
WiMAXを通常契約する場合、更新月以外での解約は多額の契約解除料が発生します。レンタルの場合はWiMAXを契約するわけではないので、支払うのはレンタル料と送料のみです。
最短申し込みから当日もしくは翌日に使用可能
WiMAXのレンタルには面倒な手続きが一切必要ありません。レンタルサイトにてレンタルする機種を選び、利用期間を指定して個人情報を入力するだけです。
また、レンタルサイトによって異なりますが、申し込みから最短翌日にはWiMAXを利用できます。店舗に直接行けば申し込み当日にWiMAXを受け取ることも可能です。
返却に関しても、ポスト返却できたりとかなり簡単になっています。
レンタルできる機種、利用期間は業者によって異なる
2020年9月現在、WiMAXの最新機種はNEC製のWX06とHUAWEI製のW06ですが、最新機種をレンタルできる業者は少ないです。
レンタルの場合は1世代前のWX05やW05が主流です。使い勝手や速度はほとんど変わらないのと、最新機種より価格も安いので気にする必要はありません。
ホームルータータイプで指定できる利用期間は5日〜1ヶ月となっていることが多く、1日単位でレンタルできるのは「WiFiレンタル本舗」ぐらいだと思います。
WiMAXをレンタルしても無制限で使用できないことがある
一番重要なポイントです。WiMAXは基本的に通信量無制限で使用可能ですが、レンタルならではの注意点があるので是非参考にしてください。
既に3日で10GBの制限にかかっているケース
3日で10GBの制限はWiMAX回線に設けられている制限です。無制限プランでも通信量が3日間で合計10GB以上になると18時〜翌日2時まで約1Mbpsの制限にかかります。
レンタルの場合は元々他人が使用していた端末を使用することになるので、既に3日で10GBの制限にかかってしまっていたというケースが稀に発生します。

データ通信量の確認をする方法は2つあり、「端末のディスプレイから確認する方法」と「プロバイダのホームページから確認する方法」ですが、レンタルの場合、前者はあまり参考になりません。
端末のディスプレイに表示されているデータ通信量はあくまで目安であり、実際の通信量ではありません。さらに、利用者側で表示のリセットをすると端末でカウントされた通信量はクリアされてしまいます。
つまり、業者が端末のディスプレイに表示されている通信量でデータを管理している場合、既に制限にかかっている端末が送付されるというアクシデントが起こります。
しかし、通信量をしっかりと管理している業者であれば制限にかかっていないものを送付してくれるはずです。正しい方法で通信量を確認している業者を選ぶことが大切ですね。
既に月間7GBの制限にかかっているケース
上記でご紹介した3日間で10GBの制限は、かかっとしても速度が1Mbps、時間帯は18時〜翌日2時までです。それほど強い制限ではありません。
しかし、WiMAXの機種にはハイスピードプラスエリアモード(HS+Aモード)が搭載されており、通常モードからハイスピードプラスエリアモードに切り替えて7GB以上使用してしまうと、月が変わるまで128Kbpsの制限にかかります。
レンタルサイトではハイスピードプラスエリアモードを使用しないように注意喚起している所もありますが、端末上で操作すると誰でもモードを切り替えできてしまいます。
前述した通り、ディスプレイのデータ通信量はリセットできてしまうので、業者が本当に制限にかかっていないかしっかりと確認していないと既に制限にかかってしまっているものが送付されます。
実のところ、このケースは私が実際にレンタルした時に体験したことがあります。月末にWiMAXをレンタルしましたが、月間7Gの制限にかかっている機種は使い物になりませんでした。
既に制限にかかっていた場合の行動
3日で10GBの制限に関しては、18時〜翌日2時以外の時間帯であれば問題なく使用できるのと、1Mbpsあれば標準画質の動画程度は視聴可能なので、あまり気にしなくても良いかもしれません。
問題なのはハイスピードプラスエリアモードの月間7GBの制限ですが、万が一レンタルした端末が既に7GBの制限にかかっていた場合はどうすることもできないので業者に連絡しましょう。

上の画像はWiMAXが128Kbpsの制限にかかった時の速度です。128Kbpsの制限にかかると通信速度がかなり遅くなるので調べなくともわかりますが、Speedtest.netで確認するとわかりやすいです。
モード切り替えがない機種でアクシデントを避ける
月間7GBの制限が怖い方は、なるべく月初にWiMAXをレンタルしておくという方法もありますが、それでは好きなタイミングでレンタルすることができません。
一番確実なのは、ハイスピードプラスエリアモードが搭載されていない機種をレンタルすることです。
「WX03」という機種であればハイスピードプラスエリアモードが搭載されていない為、無制限プランであれば月間7GBの制限にかかることはありません。最高速度も440Mbpsです。
【Wifiレンタルどっとこむ】 であれば「WX03」をレンタル可能です。
WiMAXレンタルのその他注意点
WiMAXをレンタルする場合、上記以外でも注意するべき点がいくつかあります。基本的にはかなり便利なWiMAXレンタルですが、デメリットもあるので気をつけましょう。
WiMAXをレンタルする前には必ずエリア確認
WiMAXは使用できるエリアが決まっている為、レンタルする前には必ずエリア確認をしておきましょう。月間7GBの制限にかかっていない場合でも、エリアによっては速度が遅いと感じることがあります。
WiMAXのカバーするエリアは広いので、大抵の人は問題ない場合が多いですが、人によってはエリアから外れていることがあるので注意です。
WiMAXエリア確認
端末の破損、紛失に注意
レンタルしたWiMAX端末を破損、紛失した場合は多額の端末料金が請求されます。料金は業者によって異なりますが、大体2〜3万円前後です。
業者によってはレンタル時に保証をつけることができるので、不安な人は保証をつけましょう。保証の付帯料金は業者によって異なります。
レンタル料だけでなく送料がかかる
WiMAXを1日レンタル料の相場は400〜600円ほどですが、それに加え1,100円ほどの送料が発生します。1日レンタルする場合でも、1,600円以上は発生する認識でレンタルしましょう。
送料は業者によって異なりますが、1,100円の所が多いです。
返却が遅れると延長料金が発生する
当たり前ですが、WiMAX端末の返却が遅れるとその分の料金が発生します。延長したい場合は業者によって延長申請ができたり、自動的に延長してくれます。
返却方法は業者によって異なりますが、手間がいらないポスト返却がおすすめです。1日レンタルするとしたら、利用日の翌朝にポストに投函すればOKな所が多いです。時間帯などは業者によって決まっているので細かい部分はチェックしておきましょう。
端末を受け取れなかった場合も料金は発生する
家に不在で端末を受け取れなかった場合でも、レンタル料金は発生するので注意しましょう。到着の時間帯を細かく指定できる業者がおすすめです。
基本的には端末が届いた日が利用開始日になり、利用開始日からレンタル料金は発生します。その為、遅い時間帯を指定するとWiMAXを使用できる時間も減るので勿体無いかもしれません。
まとめ
ここまでWiMAXをレンタルする前に知っておくべきことをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。特に、WiMAXの制限に関する部分は重要です。
WiMAXと言えば無制限で使用できるのが売りなので、制限が心配な人は上記でご紹介した「WX03」の機種がおすすめです。